当サイトでは、歯科でレセコンを導入することで変わる可能性がある業務内容をまとめています。
普及が進む電子カルテと連携させることのメリットから、多様化する情報管理を一元的に管理できたるといった要素や、待たされるのが当たり前というイメージがある予約者に対しての管理機能が付いたタイプがあるのかも気になります。
そもそも導入することで仕事の効率がよくなることが、より良い職場環境づくりにつながるのかも興味深いところです。
歯科レセコンを導入することで業務はどう変わるのか
病院というのはどこを受診するにしても長い待ち時間があるのが普通ですが、歯科医院の多くは予約制をとっています。
それでいながら待たされることも少なくないとあって、予約しているのに待ち時間が長いことが患者を遠ざけることもしばしばです。
開業医が圧倒的多数を占めるのも特徴であるために患者の奪い合いが起こり、人件費を抑えようと最小限の人員で治療をする体制が、受付や会計に時間を要するというケースも多くなっています。
歯科レセコンを導入すれば医師が記入した電子カルテの内容がそのまま受け付けのレセコンに反映されるため、事務仕事を減らすことが可能です。
やらねばならない業務が減ればそれだけゆとりが生まれることから、スタッフの業務内容を減らして精神的なゆとりを与えることにつながります。
歯科の処置データ移行はスムーズなレセコン乗り換えが命
歯科クリニックに通う患者さんの治療において、主訴の症状はそれぞれ違っていますが、ほとんどの患者さんに共通しているのが、本格的な治療に入る前にお口の中の掃除が必要になってしまっているということです。
半年も1年も歯科クリニックを訪れていない患者さんの歯は、歯垢や歯石が溜まっていて口内菌も活発に活動しており、まず歯周病治療からスタートになる患者さんが多いのが現状です。
そうなると、自然と通院する回数も1回では済まず、掃除の後に本格治療となれば、多ければ通院が10回以上という長期に及ぶ可能性もあります。
そんな治療に重要になるのは、患者さんの歯周病の治療の部位ごとに処置した進捗状況のデータです。
歯周病治療が多い歯科クリニックにとって、処置データの移行がスムーズに行くかどうかは、そのクリニックの命取りになると言っても過言ではありません。
レセコンは、7～8年くらいで入れ替えを検討するデンタルクリニックが多いようですが、新しいレセコンシステムに処置データ移行する際に、メーカースタッフの手作業であったり、電子レセプトデータからの簡易移行であったりいろいろな手法があるようですが、データ移行後の処置データが扱いづらいものであっては、治療の進捗状況をきちんと把握することができず、適切な治療ができなくなってしまいます。
レセコンの乗り換えを検討しているのであれば、処置データの移行がスムーズに行えてコストも抑えられるレセコンを選択する必要があります。
歯科医院におけるレセコンの寿命はどれくらい
歯科医院においては情報を一定期間以上保管する義務が発生していますが、紙媒体で保存するとなるとスペースが大きくとられてしまうことになります。
そこでよく用いられているのがレセコンです。
レセコンとはレセプトコンピューターのことであり、平たくいうと医療用のコンピューターのことを言います。
この機器を使用すると、医療施設から健康保険組合などの支払い期間に対して、診療報酬を円滑に請求することが出来ます。
レセコンの寿命、つまり耐用年数は複写して販売するための原本や研究開発用のものは3年ですが、その他については5年の保管が必要となります。
レセコンに情報を記録しておくと、久しぶりの診察などに訪れた患者さんに対しても対応しやすくなるので、法的な期間以上に保存しておくこともお勧めします。
ただし、コンピューター自体の寿命もあり、一定の水準を超えることによって故障などが起こることもあります。
5年をめどに新しいソフトウェアにバージョンアップしておくと、このようなトラブルは起こりにくいといえるでしょう。
レセコンを開発する企業と歯科クリニックの関係
歯科クリニックの利用者は毎日数万人にものぼりますが、そのほとんどの方は国民保険を使用して支払いを行っています。
その膨大ともいえるデータはレセコンという特殊なコンピューターで管理されます。
このレセコンは患者さんの大切なデータを保存しているので極めて重大ですが、もちろん歯科クリニックが開発を行っているコンピューターではありません。
企業が開発したレセコンをクリニックが購入したり、リースしたりすることで使用しています。
このレセコンは定期的にメンテナンスやアップデートをしなければなりません。
古くなると外部からの圧力に弱くなったり、リスクが上がったりすることがあるからです。
適宜アップデートとメンテナンスを行ってもらう必要があるので、開発元の企業との関係は重要となります。
長い付き合いの中でトラブルを発生させないように互いに配慮がなされます。
契約期間は5年ほどですが、特に問題がなければ延長されることが多いです。
レセコンは歯科業務の煩雑な事務を効率的に支援する
レセコンとは、歯科医院が患者に対して行った診療行為の細目についての診療報酬請求書（レセプト）の作成を支援するソフトのことを指します。
レセプト作成はクリニック経営において重要な位置づけを持っていますが、作成する事務労力はもちろん、情報自体が正しく入力されているのかも問題であり毎月の事務負担も相当なものになっているのが現実です。
患者の基本情報はもちろん、傷病名やどのような治療を実施したのか、診療回数や処方内容などレセプトの作成ルールに依拠して正しく入力しなければなりません。
チェックする項目は患者あたりもかなりな数にのぼり、毎月受診する患者数も踏まえると、事務負担は大きなものになります。
このような一連のレセプトの確認作業の負担を軽減してくれるのがレセコンです。
入力した内容の当否をシステムがチェックしてくれるばかりか、診療報酬体型の改正にあわせて計算方法などを常にアップデートするなどのうれしい機能も実装されています。
レセコンの歯科での利用率はほぼ90％になっています
レセコンとは、歯科クリニックにおいて診療報酬請求書（レセプト）作成のための事務手続きをサポートしてくれるシステムのことです。
しばらく前まではレセプト作成は紙ベースで実施されていましたが、最近では一部業務を除いてほとんどの作成業務は、レセコン採用により効率化されています。
その利用率は2020年3月の社会保険診療報酬支払い基金がまとめた「レセプト請求形態別の請求状況」によると歯科クリニックにおける、利用実績は事業所割合で実に91.5％以上、全体の請求では97.5％以上に上るほどの実績です。
これほどに普及が進んでいるのは、レセプト作成独自の事務負担の大きさにあります。
毎月クリニックでは診療報酬請求のために患者ごとに診療内容を確認して作成する必要があります。
請求書作成で終わるというわけではなく、入力データがレセプト作成のルールに準拠しているのかまで確認することになるわけです。
しかもレセコンでは診療報酬体型にも自動でアップデートする機能が実装されていることでも、ミス発生を抑止しています。
歯科医院で使用されるレセコンの更新時期とは
歯科医院などの全ての病院では患者さんのカルテを一定期間以上保管しなければならないことが義務付けられており、それが数年に及ぶため莫大なデータが蓄積されていきます。
それらのデータは保険料ともかかわっており、保険料の算出を確認する際にも使用されます。
どんなデータであっても5年以上が経過すれば法律上はレセコンから削除することが出来ますが、実際に5年ぴったりで削除しているケースはほとんどありません。
何故ならレセコンに記録されている情報は大切な顧客データであり、今後再び診察を受けてもらった時に残っていると分かりやすいからです。
ところが、情報をレセコン上に放置しているといつの間にか上書きされてしまう恐れがあり、無期限に残しておけるわけではありません。
概ね10年ほどの時期が過ぎると他の情報とのバランスで、保存の仕様がなくなってしまうこともあります。
それゆえに時期を見て、適度に更新を行うことが大切といえるでしょう。